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小山マキシ選手 独占インタビュー

カテゴリ:スクールトピックス | 2018.07.12

今福
「リラックスして気軽に答えてね。」
小山マキシ選手(以下マキシ)
「はい、大丈夫です。」
今福
「(全然、緊張してなさそうだな笑)」


こんにちは。
JPブログ担当の今福です。

今回は、来る7月21日、関東ジュニアテニス選手権(以下、関東ジュニア)に出場が決まっている小山マキシ選手(以下、マキシ)に、お母さまにご快諾を得て、アウトドアコートのクラブハウスの二階でインタビューを行いました。

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あざみ野JPがスタートして、初の関東大会進出を果たしたマキシ君。関東小学生選手権(以下、関東小学生)では、惜しくも全国大会に届きませんでしたが、今回の関東ジュニアに向けて、関東小学生の反省も踏まえて練習を積んできたようです。
どんなお話しが聞けるか、楽しみですね。

1. テニスを始めた頃

今福
「まず、テニスを始めた時のことから話しを聞かせてほしいんだけれども、何歳からだっけ?」

マキシ
「えっと、、、多分、(幼稚園の)年中からかな。」

今福
「始めたきっかけとか覚えてる?」

マキシ
「覚えてます。僕、サッカーをやっていて、で、サッカーのグラウンドの隣に、テニスコートがあって、テニスをやってる人たちを見て、面白そうだなって思って。」

今福
「僕も、最初の頃(マキシ君が一般のクラスにいたころ)を受け持ってたじゃん?サッカーの話したくさんしてたよね。あの頃はどっちかっていうとサッカーの方が好きだったの?」

マキシ
「あ、はい。」

今福
「今も(サッカー)やってるの?」

マキシ
「今は、1年前ぐらいにサッカーをやめて、、、」

今福
「じゃあ、結構最近までやってたんだね。」

マキシ
「はい。本格的にやってました。」

今福
「あ、両方本格的にやってたんだ。年中さんからテニスを始めて、一般クラスは何年生ぐらいまでやってたっけ?」

マキシ
「4年生でJP入ったから、3年生の終わりぐらいまでです。」

今福
「JPのセレクションを受けた時は一般クラスでは何クラス?」

マキシ
「えっと、J2のクラスだったんですけど、セレクションを受けたいと思ったので受けてみました。」

スラスラと小さい頃のお話しをしてくれました。小6の時に年中さんの頃の記憶って、私はなかった気がするので、なんかすごいなと思いました。

それとも私がおかしいのかな(笑)

2.JPに入るきっかけ

今福
「JPに行こうと思ったきっかけは何だったのかな?」

マキシ
「普通に、、セレクションのお知らせを見て、サッカーとテニス両方の選手を目指すなら、JPに行った方が選手には近づけると思ったからです。」

今福
「サッカーの方は、(東急とは)別のチームに所属してたの?」

マキシ
「はい、別のとこに所属してました。」

今福
「そこも、プロを目指す選手育成のチームなの?」

マキシ
「はい、結構強いチームで、上手い子もいたし、もっとがんばってれば、サッカー選手にもなれたかなって。」

今福
「そこ(サッカーチーム)をやめたのが5年生の時で、その理由はあったのかな?」

マキシ
「はい、テニスとサッカー比べたとき、テニスの方が自分に向いてるかなって。」

今福
「それは、どうして?」

マキシ
「それは、僕が他の人に頼っちゃう感じなので、自分ひとりでがんばる力を身につけたい、自分の力を試したいって思ったからです。」

自己分析もしっかりしてますね。インタビューの最後まで「なんとなく」という答えは一つもありませんでした。
サッカーへの自信ものぞかせるあたり、アスリートっぽい気概を感じます。


3.プロを本気で目指すまで

今福
「4年生でJP3からスタートして、JP2に上がったのが?」

マキシ
「半年です。4年生の秋ぐらいに上がりました。」

今福
「そっか。JP1に上がったのが?」

マキシ
「神奈川県ジュニアの大会で関東ジュニアに出場が決まった時だから、今年の3月?実際は4月からでした。」

今福
「4年生からJPに入って、6年生で関東ジュニアって急激に上手になった感じだけど、マキシ自身はそういう実感はあるの?」

マキシ
「いやー、、、ないです。コーチからは、フットワークと(少し間があり)気持ちの部分で、練習にしっかり取り組むことを、結構言われてたんで、そこがJP2後半ぐらいから変わってきたのかなという感じはありました。」

今福
「気持ちか。じゃあ、練習とか、もういいやとか思っちゃう時もあったんだ」

マキシ
「はい、前はそういうこともありました。」

今福
「もういいやってなるときは、イヤになっちゃうの?」

マキシ
「んー、まだ4年生の終わりぐらいの頃だけど、取り組みたいって気持ちがなくなっちゃったり」

今福
「遊びたいとか?」

マキシ
「はい。それで、5年生の頃から、プロを目指したいなら、真面目に自分のためにテニスをするって。」

今福
「練習にしっかり取り組めなかった時期は、誰かに叱られたり激励されたりしたのかな」

マキシ
「はい。お父さんお母さんもそうですけど、コーチにも言われて、で、そのあと自分で気づいて。プロになる大変さに気づいたので、もっとがんばるようになりました。」

夢が現実に変わりかけるころに起こる葛藤ですよね。憧れてたものへの距離が、実は遊び半分では届かない、途方もなく遠いと気づいた時に、何を選ぶのか、どう決断するのか。大半は、降りてしまうか、程よく距離を置くか、なのでしょう。それが悪いことではありません。その子の人生は、その子自身が決めるべきです。マキシ君はそれでも追いかけると、決めました。
降りて別の道を進む人も、距離を置いてバランスを取った人も、追いかけ続ける人も、自分で決めたことに自信を持って進めばいい。それぞれの人生に価値があると思います。


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4.内面の成長

今福
「僕も又聞きなんだけど、試合中ラケットを叩きつけちゃったって話しを聞いたんだけど(笑)」

マキシ
(照れ笑い)

今福
「で、対戦相手の大人の人に注意されたって話しを聞いたんだけど。」

マキシ
「はい。ラケット叩くのやめなさいって怒られました。。。」

今福
「そこから、(ラケット叩くの)やめた?」

マキシ
「あー、だいぶ-、少なくなりました。」

今福
「(笑)まだやっちゃう?」

マキシ
「たまぁにですけど、、、たまに、、、前よりは全然減りました。」

今福
「結構プロプレーヤーでも(ラケット叩きつけを)やるでしょ?錦織選手もやってたりするよね。そういうのカッコいいって思う?」

マキシ
「いや、カッコいいとは思いません。4年生ぐらいまでは、、、カッコいいとは思わないけど、プロもやってるし、自分もいいだろうって思っちゃってた。でも、そこからはだいぶ、ラケット叩きつけたりするのは、物のせいとかコートのせいとか人のせいとかにするのは、自分のためにもならないので、それは5年生ぐらいからだいぶ減りました。」

 


もし、私がこういうインタビュー受けたら、まだしてたとしても「もう叩きつけなくなりました」って言っちゃいそうです。マキシ君は、正直に話してくれました。まだ感情を抑えきれない自分と、ちゃんと向き合っている証だと思います。


5.試合のこと

今福
「試合のことを聞きたいんだけど、関東小学生大会に出たでしょ?」

マキシ
「はい、予選が神奈川県小学生大会で、そこでベスト16に入って、その中でランキングが高かったから、関東小学生大会に出場が決まりました。」

今福
「普段回ってる試合のランキングが高かったからか。今は何位ぐらい?」

マキシ
「神奈川県で11位かな?」

今福
「あと一回勝てば全国大会だったんだよね。惜しかったね。」


選手達はみな、関東テニス協会に登録をして、協会が公認した年間いくつもある大会に選んで出場して、勝てるとポイントがもらえ、ランキングがつけられます。賞金がないだけで、やってることはプロと同じことをしています。


今福
「関東ジュニア(出場の経緯)は?」

マキシ
「神奈川県ジュニアでベスト8に入れたので、出場が決まりました。」

今福
「神奈川県ジュニア選手権とか神奈川県小学生大会とか、関東大会がかかってる大きな試合に出てる時の気持ちってどんな感じなの?」

マキシ
「僕は、なんか大事な試合になると調子良くなったり、自分の力が発揮できることが多くて、そんなに緊張しない感じです。」

今福
「すごいね。大事な試合になるほど調子が上がるって。負けたらどうしようとかは」

マキシ
「(即答で食い気味に)いや、考えないです。」

今福
「じゃあ、どうやって勝ったらいいかとか?」

マキシ
「いやー、そこも考えないです。その時に打つ1球のことだけです。逆に集中してないときは、勝ちを意識したり、負けを意識したりしてしまいます。」

今福
「てことは、大事な試合になればなるほど、あんまり勝ち負けは意識しないってこと?」

マキシ
「はい。自分のやるべきことをやれば結果はついてくると思うので。」

今福
「(しげお心の声「すげーな」)関東小学生の時はギリギリで全国大会を逃してしまったでしょ?今回の関東ジュニアは、この前とは何か変えるつもり?」

マキシ
「うーん、変えるというよりは、改善しなきゃいけないところを、関東小学生終わってから練習してきました。特にサーブが課題だったので、もっと攻めのサーブとか、崩せるサーブなども打てるようになってきたし、セカンドサーブでも相手のバックのきついところを狙えるようにもなってきたりしたし、あとはフットワークも守備範囲が広がった感じがするし、他のショットも正確性やパワーも出てきたので。普段の練習や、横塚コーチがプライベートレッスンで、ずっと教えてくれて練習できたおかげだと思っています。」

今福
「関東ジュニアは白子でオムニコートだよね?関東小学生の時は?」

マキシ
「関東小学生大会の時はクレーコートでした。僕、意外とクレーの方が得意なんですけど。」

今福
「オムニコートだとクレーコートほどボールが跳ねなくなるからね。」

マキシ
「はい、なので(クレーで通用していたサーブがオムニでは通用しなくなるので)キックするように練習を重ねてきました。」

今福
「関東ジュニア、全日本ジュニアへ自信のほどは?」

マキシ
「三回戦突破すれば全日本なんですけど、ドロー的に多分、一回戦が山場です。二回戦は同じ神奈川県の選手だし、三回戦は友達だから分析済みで、勝つ方法はわかっています。」

大きな大会になるほど、勝ち負けを意識しなくなり調子が上がるというのは、プロとしてやっていくための資質のようなものを示唆している気がします。話しを聞いていると、勝たなきゃ的な悲壮感はあまり感じられません。大きな舞台になるほど、テニスそのものが楽しくなるという気持ちすら伝わってきます。


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6.ご家族のこと

今福
「お父さんお母さんとはテニスしたりする?」

マキシ
「あー、結構します。実際にお父さんもテニス、ラリーぐらいはできるので一緒にやったりします。」

今福
「テニスの話しはお家でするの?」

マキシ
「話しもします。関東ジュニアに向けて、ここをコーチと次のレッスンで改善したら?とか、あとは練習のあとに車の中で、お母さんと振り返っています。」


今福
「勉強もここ(アウトドアのクラブハウス)でやってるよね。一日のスケジュールって結構ハードだよな?」

マキシ
「授業が3時10分までなので、そこから車に乗ってここについて、ここで宿題やって、ファンアップでトレーニングやって練習やって夜9時半。で、お母さんがスープとか作ってくれるので、それを車で飲みながら、」

今福
「(驚)そうなんだ。」

マキシ
「帰ってお風呂入って歯磨きストレッチ、、、」

今福
「そこからは勉強しない?」

マキシ
「はい。しないです。あざみ野のクラブハウスで全部終わらせます。いつも一時間半ぐらいはかかるんです。」

今福
「塾とかは行ってない?」

マキシ
「はい、行ってないです。その分、英語のインターナショナルスクールと、近くの小学校に登録してるので、そこの宿題とか漢字とか、やってます。」

今福
「じゃあ、二つの学校を掛け持ちしてるというか。」

マキシ
「はい。実際行くのはインターナショナルスクールで、インターナショナルスクールの方が夏休みが3週間ぐらい早いので、その時は近所の小学校行ってます。」

今福
「友達は両方に」

マキシ
「はい。両方にいます。」

今福
「睡眠時間はどのくらい?」

マキシ
「大体8時間ぐらい寝てます。」

今福
「そっか、そのくらい寝ないとな。」

マキシ
「はい、僕、身長そんなに大きくないので。」

今福
「(笑)寝る子は育つって言うもんね(笑)」

今福
「何カ国語しゃべれるんだっけ?」

マキシ
「日本語と英語は普通にしゃべれて、スペイン語は日常会話ぐらいならできます。」

今福
「お父さんがアルゼンチン出身なんだよね。」

マキシ
「はい、アルゼンチンがスペイン語なので。」

彼自身も、もちろんハードなスケジュールですが、ご家族もハードなスケジュールでサポートされていることが伺えます。その中で話しを聞いてあげたり、栄養面を考えたり、あまり世話しすぎても自立できないし、放っておくとこは放っておいてと、いろんなことに気を配られているんだろうなと思います。
形の違いはあれど、どのご家庭も子育てというものは、様々な大変さも含めて楽しいものですよね。マキシ君のお母様も楽しそうにマキシ君の練習を見学されている姿が印象的です。

7.最後に

今福
「じゃあ、最後に、このブログを読んでる人に向けて、何かメッセージお願いします」

マキシ
「一緒に練習してる仲間や、特に横塚コーチや他のコーチにも、(関東ジュニアで)恥ずかしい結果は出せないって思ってるので、自分ができることを精一杯出すので、応援よろしくお願いします!」


前述しましたが、今回のインタビューは「なんとなく」とか「わかりません」という答えがまったくといっていいほどありませんでした。そして、自分のダメだったところや、普通なら恥ずかしくてあまり見せたくないであろう弱さも正直に語る誠実さが印象的でした

 


読者のみなさま、すでに有名になった選手を応援するのも楽しいですが、これから有名になるかもしれない、あるいは、有名にならなくても夢に向かってがんばってる子供たちを応援するのもまた、良いもんですし、もし彼ら彼女らが有名になれば、「私は彼の小さい頃から知ってるんだ」って自慢できちゃったりするかもしれませんよ(笑)
これからも、JPのいろんな選手を紹介していけたらと思っていますので、お楽しみに!

マキシ君、ありがとうございました!
関東ジュニア、初戦応援に行くからがんばってね!

次回は、関東ジュニア初戦レポートをお届けしたいと思っています。お楽しみに!

インタビュアー  今福茂雄

東急あざみ野テニスガーデン

http://www.tennisuniverse.co.jp/school/azamino/

 

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