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八王子の医師
カテゴリ:スクールトピックス | 2021.03.09
こんにちは、山崎です。
今日も八王子を歩いていると顕彰碑を見つけました。
肥沼信次さんの顕彰碑です。肥沼さんは八王子生まれ日本の医学者、第二次世界大戦後のドイツで医療活動に尽力した方です。
幼い頃から勉強家で自ら西洋の本を購入していました。特にドイツ語で書かれた本が多かったようです。
大学を卒業後は念願であるドイツに留学しヴィルヘルム大学では、東洋人として初めて教授資格も取得しました。
1939年9月に第二次世界大戦が勃発。日本大使館はベルリン在住の日本人に帰国勧告を発令しました。
しかし肥沼さんは医師として多くの命を救うためドイツに残る選択をしました。
戦争が終わると司令官の頼みのもとドイツのヴェリーツェンという街に行くことになりました。当時、ヴェリーツェンでは伝染病・発疹チフスが流行っていました。肥沼さんは多くの患者を救うために身の危険もかえりみませんでした。
不眠不休の日々が続き体力も衰えたせいか、肥沼さんは自ら発疹チフスに感染してしまいました。しかし医療センター内ではいつものように感情励まし明るく振る舞っていたそうです。
自宅で倒れ込んで起き上がることができなくなってからでも、彼は自宅に看護婦を呼んで、ベッドの上から仕事の指示を出していたという。世話をしてくれる家政婦には「誕生パーティをやってあげられなくてごめんね。16歳の誕生日おめでとう」とお祝いの言葉を贈ったという。生死の境をさまよいながら、労りの心を失うことはなかったそうです。
ヴェリーツェン市では肥沼さんの功績を讃え名誉市民を与えています。
八王子ファミリーテニスカレッジ 山崎
http://www.tennisuniverse.co.jp/school/hftc/
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